缶コーヒーをマーケティング目線でぶった斬る
今の缶コーヒーは本当に消費者のニーズを捉えているだろうか。
ブラックなのに香料や乳化剤が入っていたり、「微糖」「甘さ控えめ」を買ってみたら甘過ぎたり、好みの味と違ったりする事は少なくないと思う。
そんな日本の缶コーヒーについて、いちマーケターとしてメーカーに色々言いたい事があるので、まぁこんな思いは届かないと思うが、一応記事にしてみた。
コーヒーのHOTとCOLDは別の飲み物
コンビニのレジで購入する牛乳100%の砂糖無しカフェオレはかなり人気がある。セブンイレブンPBのノンシュガーカフェオレも結構売れてるけど、COLDしかないのでやはりHOTが人気のカギなんだよね。
ちなみに、コーヒーはHOTじゃないとダメなのは筆者だけではないはず。3月のこの時期にCOLDしか置いてない自販機とか、COLDだらけになってるコンビニとかマーケティング目線では理解不能。
HOTコーヒーとCOLDコーヒーは別の飲み物と言っても過言じゃないので、コーヒー好きなら「COLDでいっか」とはならずに、ほとんどの人が普通にHOTを売ってるとこ探すと思うよ。
メーカーはホットカフェラテの需要をわかってない
HOTのノンシュガー牛乳100%ラテを欲していて、わざわざスタバまで行くのも面倒だし、レジでカップかって自分で入れるのも面倒な人は多いはず。
ユーザーのニーズを捉え切れてないのか、分かってるけど、生産効率や陳列やコスト、品質保持等の問題なのか。
しかし、ミルク100%のシュガーレス缶コーヒーはほとんど存在しない。何故だろうか。
個人的には、「牛乳なし、あり(多め・少なめ)」「砂糖なし、あり(多め・少なめ)」を選べるようにすれば、ある程度需要は拾えると思うのだが、やはり生産コストがかかったり陳列スペースの都合上からやらないのだろうか。
ならば、牛乳はともかく砂糖はワンタッチで後入れできるようにすれば、スペースも省けるしノンシュガーを好むユーザーも拾えるのではないか。
ロカボコーヒーは確実に需要あるのに…
また、空前のロカボブームで糖質制限ダイエットをしたい消費者の需要は多いはずなのに、美味しい難消化デキストリン(糖の吸収をおだやかにして脂肪の排出を促進する)入りのコーヒーには一度も出会った事がない。ペットボトルのはいくつか飲んでみたが、不味くて最後まで飲めた代物では無かった。。
ロカボコーヒーの人気が出ない、なかなか商品開発に乗り出さないのは、難消化デキストリン特有の後味の悪さ(ドロッとした感じ?)が一番の原因だと思うが、ブレンドや精製技術でどうにかならないものだろうか。
日本のメーカーにはもう少し需要を見極める力と開発能力を付けて欲しいものだ。
キャップ付き缶コーヒーは量より質!
あと、キャップ付き缶コーヒーが無駄にデカくて毎回残してるから、もっと少ない容量にして欲しいと思うのは自分だけか。個人的には昔ながらのプルタブのショート缶コーヒーは190gなのでそのサイズがちょうど良い。
消費者もより良いものを求めて、量より質を選んでる時代だから缶コーヒーサイズに戻してその分、ブルーマウンテン100%とか質を高くして欲しい。
以前、セブンイレブンでブルーマウンテン100%の缶コーヒーを300円税別で売っていたが、あれは美味しかったので毎日飲んでいた。値段にこだわらず価値に金を払うユーザーは確実にふえていると思うので、地域限定でもいいからまた販売して欲しいと思う。
やっぱり今の日本のメーカーは消費者のニーズや時代の流れを敏感に察知して取り入れる能力が不足しているのだと思う。マーケターのせいではなく、グロースハッカーのように企画や商品開発にも口を出せる人材を置いてる企業がほとんどないからかな。
フタが付いてない昔ながらの缶コーヒーはこぼすリスクがあるし、取っておけないし、早く冷めるし、不衛生なので、早く絶滅して欲しいと思う。量だけはホントちょうどいいんだけどね。。
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